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;の後は指示みたいなもんです ▽ クリック待ち □ 改ページ クリック待ちと改ページについては、一ページにどれだけの文を表示させるのかわからんので (学怖のような画面一杯の表示にするのか、それとも画面下にウインドウをつくるのか)書いた人のただの希望です。 以下、本文。 -------------------------------------------------------------- ;夕刻。とある大学の校門の前にて 【友達1】 「ねぇ、喪子。これからカラオケいかない?」 【喪子】 「ううん。ちょっと今日は用事があるから……」 校門の前でたまたま鉢合わせた友人の誘いを、足を止めることすらせずに断る。 そんな私の背中で友人は不満そうな表情を顔に浮かべた。 【友達1】 「喪子って付き合い悪くなったよね」 【友達2】 「確かに。そのうえ感じも悪くなった」 【友達1】 「もしかして彼氏でも出来たんじゃないの?」 【友達2】 「ないない」 きゃははと笑う友人たちの声。 【喪子】 「(ふん。勝手にそう思っててよ)」 ベっ、と舌をだす。 確かに私は人見知りするタイプだし、顔もあんまり可愛くはない。 だから小中高と男の子との縁はほぼなかったし、私自身も彼氏ができる日が来るとは思えなかった。 しかし、大学二年になった時に私はとある男性と付き合うことになった。 相手はバイト先の先輩で、名前は「リア田充(りあた・みつる)」という。 充先輩に告白された時ほど、『捨てる神あれば拾う神あり』という言葉を強く感じた時はなかった。 【喪子】 「(いや、まだ捨てられたことないけどね……)」 どうせならこれからも捨てられたくないものだ。 ;場面は変わって、喪子の家 今日は、その充夫先輩とのデートの日。 約束は夜からだが、私は気合をいれて準備を進めていた。 いつもと違うメイクを練習してみたり、可愛い下着も買った。 【喪子】 「似合うかな?」 おろしたての服を着てヤンに見せる。 【ヤン】 「ワン!」;犬の鳴き声のSE 似合ってようが、似合ってなかろうが、ヤンは「ワン」としか言わない。 ヤンは私が小学生のときに拾ってきた犬だ。いままで長い時間を一緒に過ごしてきたから、種は違えど心は通い合っているような気がしている。 きっと今のワンは「イエス」だ。……多分。 【喪子】 「今夜、充先輩に会うんだ。おいしいレストランに連れてってくれるんだって」 【ヤン】 「……」 【喪子】 「あ……そういえば先輩の顔知らないよね。はいこれ、先輩」 私はヤンに携帯で撮った写真を見せた。 【ヤン】 「ガルルルルル…」;犬の唸るSE 【喪子】 「あれ、気に入らないの?」 ヤンは誰かに対して牙を向くということが滅多に無いのに。 【喪子】 「そういえばさぁ、今日友達に嫌なこと言われちゃってさ……ほら、この前連れて来たでしょ。喪美と喪奈!」 私はヤンに、今日二人に言われたことを話した。 普段から嫌なことがあると、私はすぐにヤンに聞いてもらっていた。 犬が私にアドバイスをしたり、悩みを解決してくれるなんてことはなかったが、それでもヤンは私の話をちゃんと聞いてくれる。 ヤンは私の手のひらに自らの頭を擦り付けてか細い声で鳴いてみせた。 【ヤン】 「クーン……」 【喪子】 「慰めてくれてるの?」 ありがとうね、と顎をくすぐってやるとヤンは気持ち良さそうに目を細めて、尻尾を千切れんばかりに振った。 【ヤン】 「ワンワン!」 【喪子】 「あぶなっ」 飛び掛ってこようとしたヤンを間一髪のところで避ける。 【喪子】 「これから食事にいくんだから」 犬の毛なんて付けて行けない。 【ヤン】 「キューン……」 もう一度ヤンの頭をなでる。 ……そろそろ家を出ないと間に合わないかもしれない。 私は玄関へと急いだ。 ;背景玄関 大学に向かう時にいつもブーツ履いていくに足をつっこむ。 【喪子】 「……」 思い出すのは、先程の友人達の顔。 【喪子】 (私もちょっと感じ悪かったかな……) 明日、二人に謝っておこう。 ;場面は変わり、背景レストラン。いい感じのBGM 【充】 「いや、ほんと悪かったって!」 【喪子】 「……」 テーブルの向こう側で必死に謝るリア田先輩。 なぜこんなことになっているのかといえば、先輩が私との約束に大幅に遅れてきたからだ。 【充】 「人手が足りないから来てくれって店長に頼まれちゃってさー」 【喪子】 「それで……一時間も引き留められてたんですか?」 【充】 「う、うん。そうそう。ホントしつこくって困ったよ!」 【喪子】 「そうなんですか」 【充】 「ホントだよ。喪子、もしかして疑ってんの?」 ;選択肢 はい いいえ ;「はい」の時 そんな言い訳されても、余計に腹立たしいだけだ。 【喪子】 「はい。疑ってます!」 【充】 「そんな怒るなよ……」 【喪子】 「誰のせいで怒ってると思ってるんですか!」 【充】 「あ、ほら。料理が運ばれてきたぞ。今日は俺がおごるから! いっぱい食え!」 そんなの、いわれなくともそうする。 【充】 「……」 【喪子】 「……」 重々しい沈黙が続いている。 楽しくなるはずだったデートなのに。 【喪子】 「(下らないことで怒りすぎたかな……)」 私が口を開こうとすると、けたたましい着信音があたりに鳴り響いた。 ;*1まで飛ぶ ;「いいえ」のとき時 【喪子】 「いえ……」 店長のしつこさなら私もいやと言うほど知っている。 講義中に掛かってくる電話には、私も辟易していた。 【充】 「どうせ頑張って働いたってなかなか給料あげてくれないしなぁ」 【喪子】 「そうですね、確かに」 【充】 「働いてるより喪子と一緒にいる方が楽しいしな!」 【喪子】 「……」 照れ隠しに、コップの水に口をつける。 【充】 「そういや、喪子。お前いつまで俺に敬語使うつもり?」 【喪子】 「え」 つい、いつもの習慣で使ってしまう敬語。 【充】 「恋人どうしなんだから、タメ語でいいよ」 【喪子】 「それじゃあ、そうしま……、そうする」 【充】 「そうそう。その調子」 なんだかんだで私はリア田先輩と仲直りをした。 普段口下手な私でも、先輩といると自然と言葉が出てくる。 会話の内容は実に下らないことばかりだったが、先輩の話ならなんでも面白かった。 会話が弾むと料理もおいしく感じる。 喋りすぎて喉が渇いたのか、先輩はコップを傾けて水を飲んでいる。 【喪子】 「あのー先輩?」 【充】 「……んっ、なに?」 【喪子】 「あのー……」 【喪子】 「そのう」 【充】 「?」 【喪子】 「せせ先輩がよかったらッ今夜うちn」 ;BGMストップ。電話の鳴るSE ;*1
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170 :163:10/06/05 23 40 33 ID kbMdzmhF おおっと、 167は勝手に前提作って書いてた。すまない。 改めて仕様の案まとめてみる。長いけど。これまでの案は一旦忘れて読んでね。 抜けてる点や、直した方がよいような場所があれば指摘プリーズ。 百物語、仕様案。 1・オープニング(読み進めるだけ)が終わると、本の目次になる。 2・本の目次にはいくつかタイトルが並んでいる。タイトルを選ぶとそのタイトルの話が始まる。 3・一つの話(タイトル)が終わると、また本の目次に戻る。 4・一度読んだ話は二度読めない。 5・全てのタイトルを読み終わるとゲームエンド。 6・一つの話(タイトル)の中では"ポイント(変数。好感度のようなもの)"の上がる個所がいくつかある。 7・"ポイント"は話(タイトル)ごとに固有。(例>話Aのポイント、話Bのポイント……) 8・ゲームエンドの時のエンディングの内容は、"ポイント"の高かった話(タイトル)に関連したものになる。 9・各"ポイント"の最大値は固定。一つの話の中で分岐がある場合も最大値は固定。 10・一つの話(タイトル)の中で結末が複数あるのは可。エンド時の内容(8参照)が複数あるのも可。 文章だけでの説明が難しく感じたので、ゲームも仮に組んでみた。 http //loda.jp/yanderegame_mozyo/?id=2 (うっかり を使って、しかしパス打ち間違えで直せないすまない) 動く感じがわかればいいので、Yuuki!Novelで作ったもの。 問題点とか、見れば見つかることもあるんじゃないかな。
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642 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 15 24 50 ID H1OhoL/W 夜中の二時に目が覚めた。 悲しくて悲しくて悲しくて目が覚めた。 夢を見ていた。 あの人が私をおいていく夢。 私のことなんか振り返りもせず、一心に自分の望む未来に向けて努力するあの人。 なんど無理だって言われても、諦めるべき現実を突き付けられても必死に向かって行く。 私はそれを笑顔で応援する。時に一緒に苦しみ、時に明るく励ます。 笑顔の下で泣きながら。私を見て、と。 私のいない未来なんて追わないでと。 そしてあの人は私のいない望んだ通りの未来を手に入れて行ってしまう。 多分これは正夢。 現実でもあの人は未来を追っている。私のいない未来を。 私は一番近くでそれを見ている。必要ならば支えながら。 目が覚めても悲しくて悲しくて悲しくて泣いた。 この夢はただの夢じゃない。 実現する可能性の高い未来。 嫌だ、と初めて明確に思った。 あの人の未来なんて叶わなければ良い。 ……なんて醜い思考だろう。 643 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 15 25 48 ID H1OhoL/W 本当になんて醜いんだ。 あはは、あは、あはははははははははははは、は、は、は、、、、 笑いがこみ上げてくる。だって滑稽だ。これじゃ道化だ。 私はずっとこんな醜い感情であの人のそばにいたんだ。 あの人を騙して自分を騙して周りの全部を騙して。 そんなの全部間違ってた。 行かないで、そばにいて、私を見て、愛して、近くで笑って、手を握って、 声を聞かせて、明日も会って、出来れば私の話も聞いて、一緒に生きて、欲しい。 そうでないなら、嫌。 笑いが止まらない。なのに涙も止まらない。 明日、あの人に言おう。 行かないで、と。愛して、と。 きっとあの人は拒絶する。それは無理だと言う。 そしたらいったいどうしよう。 殺してしまおうか。手に入らないならいっそ。 それとも目の前で自殺してみようか。私のことを決して忘れないように。 ピピピピピピピピ そこまで考えた時、電話が鳴った。 ピピピピピピピピ こんな時間に……表示窓にはあの人の名前。 ピピピピピピピピ 出なくちゃ…… ピピピ 「もしもし…?」 恐る恐る電話を取った。 644 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 15 28 42 ID H1OhoL/W 夜中の二時に目が覚めた。 悲しくて悲しくて悲しくて目が覚めた。 夢を見ていた。 俺が未来を掴む夢。 じゃあ何が悲しかったんだ。考える間もなくすぐにわかった。あいつだ。 いつも俺のそばにいて、俺を助けてくれるあいつ。 諦めそうになれば俺の代わりに苦境を笑い飛ばし、一緒に打開しようとしてくれる。 あいつが泣いていた。夢を掴んだ俺を祝いながら、心から笑いながら泣いていた。 全身で悲しがっていた。 夢の中の俺は気付かず、あいつをおいて進んでいった。 この夢はなんだ。 実現する可能性のある未来だ。それも俺の望んだ未来だ。 じゃあなぜ、俺は悲しい。なぜ、あいつはあんなに悲しそうに泣く。 一番近くで俺を見ていたあいつなら喜んでくれるはずだ。 わからない。 わからないわからないわからない。 ああ。唐突に何かがわかった。 あいつ俺のこと好きなのか。 だから悲しそうだったんだ。 俺、あいつのこと好きなのか。 だから悲しかったんだ。 ……なんて簡単なことだろう。 645 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 15 29 49 ID H1OhoL/W 本当になんて簡単んだ。 あはは、あは、あはははははははははははは、は、は、は、、、、 笑いがこみ上げてくる。だって滑稽だ。これじゃ道化だ。 俺はこんな簡単なことにも気付いて無かったのか。 あいつが一緒にいてくれるのは単にいい奴だからと、俺とあいつは友人だと思ってた。 そんなの全部間違ってた。 これからもずっと、そばにいて、顔を見て、愛して、近くで笑って、手を握って、 声を聞いて、明日も会って、出来れば抱き締めて、一緒に生きて、いたい。 そうでないなら、嫌だ。 笑いが止まらない。なのに涙が溢れてくる。 あいつに言おう。今すぐ。 一緒に生きてくれ、と。愛してる、と。 きっとあいつは驚く。泣き出すかもしれない。 そしたらいったいどうしよう。 今から会いに行くと言おうか。抱きしめたいから。 俺も泣いていると告げてみようか。俺の方が嬉しいから。 ピピピピピピピピ 電話のコールが鳴る。根拠は無いがあいつは出るだろう。 ピピピピピピピピ こんな時間に電話するのは初めてだ。 ピピピピピピピピ 早く出ろ…… ピピピ 「もしもし…?」 恐る恐るあいつが応えた。
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悠久の過客「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 読み:ゆうきゅうのかきゃく「やごころ えいりん」 「ほうらいさん かぐや」 カテゴリー:Extra/女性 作品:東方混沌符 属性:光 ATK:6(+1) DEF:5(+1) 【エクストラ:「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」】 [自動]このキャラが、登場かレベルアップした場合、自分のキャラを1体【表】にしてもよい。 R:最近、永琳が屋敷の外に出させてくれないのよ SR:何人たりとも姫を連れ出す事は出来ない illust:ミヤスリサ SW-042 R SR 収録:ブースターパック 「OS:東方混沌符 1.00」
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ヤンデレタイプの、声をかける会話内容です。 声をかける さ、早く愛を確かめ合おう (閉) 回数オーバー 今手が離せないからあとでじっくり愛を確かめ合おう (閉) 好感度 選択肢 リアクション 1 こちょこちょ あはははあとで《【マスター】クン》にも・・・・・・ (照) うはははっ!何するのっ!! (笑) も、もうダメだよ~許して~~ (笑) 頬をつねる 《【マスター】クン》にだったらなにされてもいいよ (微) ツンツンしないで・・・・・・ (無) 指・・・・・・かじるよ・・・・・・ (無) ただいまー!! 《【マスター】クン》の事待ってたよ (照) おかえり・・・・・・いつもより遅い・・・・・・ (哀) おかえりなさいさびしかった・・・・・・ (呆) おかえりなさい会いたかった・・・・・・ (哀) 2 なでなで あうぅ《【マスター】クン》好き (照) もっといっぱいなでなでして! (笑) 喜んで・・・いい? (困) ん・・・・・・はふぅ・・・・・・もっとして・・・・・・ (照) 頬をつつく 《【マスター】クン》もさわらせて (照) 《【マイロイド】》の頬やわらかい? (照) あぃた!な~に? (微) 3 お腹すいたよー 《【マイロイド】》が食べさせてあげる! (微) 今日もいっぱい食べてね! (笑) ご飯作ってあるいっしょに食べよ? (笑) 肩をマッサージ 《【マスター】クン》、ありがと (笑) 《【マイロイド】》もしてあげる~ (照) はううぅぅ《【マスター】クン》上手・・・・・・ (困) 4 手を握る 《【マスター】クン》は《【マイロイド】》といつもいっしょなんだから (笑) ふふふ、なんだか安心する・・・・・・ (照) 他の女の手触ったら許さないから・・・・・・ (怒) 髪を梳かす 《【マスター】クン》、《【マイロイド】》の髪どうかな? (哀) 《【マスター】クン》だけだよ。触っていいのは (照) 《【マスター】クン》のためにいつもきれいにしてるの (照) 5 ぎゅってする 《【マスター】クン》、うれしい・・・・・・(微) 《【マスター】クン》だけだよ・・・? (閉) もっと2人の愛をたしかめましょ (笑) 今日は冷え込むね~ 《【マスター】クン》、こっちにきて・・・・・・ (照) いつでも側にいてあげるね (照) 今日はいっしょに暖めあいましょ・・・・・・(照) もうすぐクリスマスだね いっしょにいようね・・・・・・《【マスター】クン》 (笑) ずっといっしょだよ《【マスター】クン》 (照) もちろん一緒だよね?? (照) もうすぐ節分だね 《【マスター】クン》と《【マイロイド】》の邪魔をするオニは全部退治しなくちゃ・・・・・・ (無) 《【マスター】クン》と《【マイロイド】》の間には鬼だって入ってこれないんだから (閉) 来年も再来年もずっとずっとずーっと一緒に居られるなら何したっていいの (照) 3月3日は桃の節句だね 《【マイロイド】》達も、ずっとずっとこの先体が朽ちてもずっと、こうやって寄り添っていたいね () 《【マイロイド】》のお内裏様は《【マスター】クン》だけだよ () 時期が過ぎても人形しまわなくていいよ?だって《【マイロイド】》は他にお嫁になんかいかないもん () もう春だね、春と言えば? 《【マスター】クン》、《【マイロイド】》に季節なんてものはいらないんだよ。ずっと《【マスター】クン》がいれば、それでいい。 (照) 花って赤いイメージがあるんだ。そう、《【マスター】クン》に流れている血のような赤だよ。《【マイロイド】》は《【マスター】クン》の血肉になりたいの。 (困) お花見に行こうとも、どこまででも《【マイロイド】》は《【マスター】クン》に付いて行くよ。壊れる時も一緒だよ。 (閉) 今年は雪降るかなぁ 《【マスター】クン》は雪が好き? (無) 雪・・・・・・あまり好きじゃない・・・・・・ (無) 雪は冷たいよ・・・・・・ (無) どんなケーキが好き? 《【マスター】クン》が好きなケーキならなんでも好き・・・・・・ (微) 《【マスター】クン》が作ってくれるならなんでも好き (笑) 《【マスター】クン》といっしょならなんでも・・・・・・ (照) ホットココアどうぞ 《【マスター】クン》、いっしょに飲も (笑) ありがと。《【マスター】クン》 (照) ありがと~!大好き《【マスター】クン》! (笑) 今日って洗濯日和だね~ でも《【マイロイド】》が先に干しちゃった。だから一緒にあそぼう? (照) ふふふ、実はもう濯ぎ終わって、干すだけなの。ね、手伝って? (照) 《【マイロイド】》の服も一緒に干して?隣に合わせるようにして、ね? (呆) さぁご飯は何にしようか? 外食よりも、《【マイロイド】》の料理が一番って事、おしえてあげる・・・・・・ (照) まってて、《【マスター】クン》の好きな料理なら何でも作れるんだから (閉) 部屋の模様替えとかしてみようか。 ジュースとコーヒーがあるけど、どっち飲む? 好感度 選択肢 リアクション ▲ページTOPへ コメント一覧 3月3日は桃の節句だね (マイドロイド名)のお内裏様は(マスター)だけだよ -- (Rena) 2012-02-18 18 19 09 3月3日は桃の節句だね (マイドロイド)達も、ずっとずっとこの先 体が朽ちてもずっと、こうやって 寄り添っていたいね -- (Rena) 2012-02-18 18 19 23 3月3日は桃の節句だね 時期が過ぎても人形しまわなくて いいよ?だって(マイドロイド)は他にお嫁 になんかいかないもん -- (Rena) 2012-02-19 04 15 16 花って赤いイメージがあるんだ。 そう、(マスター)クンに流れている血のような赤だよ。 (マイドロイド)はマスターの血肉になりたいの。 -- (Rena) 2012-04-07 06 04 45 お花見にいこうとも、どこまででも(マイドロイド)は(マスター)くんに付いて行くよ。 壊れる時も一緒だよ。 -- (Rena) 2012-04-07 06 06 30 表情確認して追加しました。句読点が全角なのは原文ママです。 -- (910) 2012-04-08 00 57 04 ただいま おかえり……いつもより遅い…… -- (ユルリ) 2012-05-07 20 50 37 情報ありがとうございます。 「ただいまー!!」が4つになってしまいましたね。 変更があったのか、追加されたのか・・・なにか分かりましたらお知らせ頂けると助かります。 -- (管理) 2012-05-08 11 59 48 今日って洗濯日和だね~ 「でも《【マイロイド】》が先に干しちゃった。だから一緒にあそぼう? (照)」 「ふふふ、実はもう濯ぎ終わって、干すだけなの。ね、手伝って? (照)」 「《【マイロイド】》の服も一緒に干して?隣に合わせるようにして、ね? (呆)」 さぁご飯は何にしようか? 「外食よりも、《【マイロイド】》の料理が一番って事、おしえてあげる・・・・・・ (照)」 「まってて、《【マスター】クン》の好きな料理なら何でも作れるんだから (閉)」 -- (名無しさん) 2012-07-26 23 00 23 ■たっだいまー 「おかえり……いつもより遅い……」 の表情は(哀)でした。 -- (名無しさん) 2014-05-08 10 31 38 名前 コメント すべてのコメントを見る
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【作品名】ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDシリーズ 【ジャンル】ドラマCD 【先鋒】ドーベルマン 【次鋒】野々原渚 【中堅】河本綾瀬 【副将】ナナ 【大将】七宮伊織 【共通設定】 思考がヤンデレというよりはただのキチガイか感情欠落なのが多い。 【先鋒】 【名前】ドーベルマン 【属性】警護用のドーベルマン 【大きさ】ドーベルマン 【攻撃力】 身体警護用のドーベルマン。訓練されたのドーベルマン相応。 咲夜曰くあっさり人をかみ殺せるくらい強いらしい。 【防御力】 訓練されたのドーベルマン相応。 【素早さ】 訓練されたドーベルマン相応。 【長所】人もかみ殺せます 【短所】所詮犬、 【名前】野々原渚 【属性】お兄ちゃん大好きな妹 【大きさ】女子高生並み 【攻撃力】女子高生並み。包丁所持。作中年上女子二人を殺害する。 【防御力】女子高生並み 【素早さ】女子高生並み 【長所】包丁所持してる。性格がまだマシな方。 【短所】でも怖い。 【名前】河本綾瀬 【属性】健気に尽くす猟奇的幼馴染 【大きさ】女子高生並み 【攻撃力】女子高生並み 包丁所持。ハンマー+五寸釘を使用したこともある。 作中、同年代の女子と年下女子を殺害 【防御力】女子高生並み 【素早さ】女子高生並み 【長所】包丁所持してる。 【短所】ここまでくるとただのキ〇ガ〇。脚本家はヤンデレをもっと研究すべき 【名前】ナナ 【属性】いろいろ欠落してる少女 【大きさ】女子小学生並み 【攻撃力】斧を所持して重くて使いにくいなどの言動も無く普通に使用しているので 相応の腕力有り。 作中部屋やトイレのドアをあっさり破壊する。 【防御力】小学生並み 【素早さ】斧を所持したまま、逃げる主人公をあっさり追い詰めてるので、 男子高校生相応より速度もスタミナもある。 反応は女子小学生相応か? 【長所】殺しなれてるっぽい。力がすげえ。 【短所】このCD最も危険なキャラの部類。 【名前】七宮伊織 【属性】神社の巫女さん 【大きさ】女子高生並み 【攻撃力】女子高生並みで神刀所持。作中主人公の首を落とす。 【防御力】女子高生相応 【素早さ】女子高生相応 【特殊能力】呪術で人を殺すことが可能。 だが効力を現すのに一日くらいかかるのであまり意味は無い。 【長所】刀所持した高校生並み。このCD最もマシな部類。きょぬう 【短所】でも怖いよやっぱり 参戦 vol.77 248,250-251,253,255 修正 vol.83 959 vol.85 121 old 【名前】ノノ 【属性】いろいろ欠落してる少女 【大きさ】女子小学生並み 【攻撃力】ナイフ所持。 投げナイフが得意らしく割といろんな動いてる的に当ててる言動あり。 【防御力】小学生並み 【素早さ】小学生並みだが、にげる主人公をあっさり追い詰めてるので、 男子高校生相応の速度はある。 【長所】殺しなれてるっぽい。 【短所】このCD最も危険なキャラかもしれない。 92スレ目 10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/20(水) 22 27 04 ID p3LAOvI0 ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDシリーズ考察 武器持ちより上から。先鋒、次鋒は一般人が多いため勝てる場合は省略する。 罪と罰戦 【中堅】斧のほうが威力あるか。こっちも斧所持を副将としてるし。負け。 【副将】【大将】銃負け。 まんがで読破 ツァラトゥストラかく語りき戦 【中堅】性別負け。あっちのほうが経験も多そうだし。 【副将】銃負け 【大将】説明不要で負け 誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない戦 【中堅】武器勝ち。相手警察じゃないみたいだし。 【副将】炎負け 【大将】バス負け 不思議の国のアリス戦 【次鋒】甲羅あるし勝てないし負けもしない。分け。 【中堅】ハリネズミ負け。 【副将】見えない負け。 【大将】大きさ勝ち。 ジサツのための101の方法戦 【中堅】性別負け 【副将】動物負け 【大将】性能負け カワちゃんが書いた10・12判決で有罪だった時のために書いた予定原稿戦 【中堅】相手が現実離れの強さのため負け 【副将】拳銃負け 【大将】乗り物負け 一回だけ勝ってるものの、それ以外は惨敗状態。ちなみにモモタロウだと 【先鋒】大きさ負け。 【次鋒】雉は対して飛ばないし包丁で勝てるだろ。勝ち 【中堅】【副将】武器所持のため勝ち 【大将】武装負け 罪罰>ヤンデレ>(武器持ちの壁)
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776 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/13(火) 02 07 30 ID gnRHxdtb 知ってた。 ナナシ君にとって私なんて使い捨てだって。 それでも私は好きだった。 私の代わりはいくらでもいる。それこそ次々に現れる。ナナシ君にとって私はきっと たくさんの中の1人でしかないと思う。というか確実にそう。初めての子は印象に残る っていうけど……私は初めてですら無いから。現に初めての子とは結構長く続いてた みたいだけど、私とは1ヶ月も保たなかった。次の子も、その次の子もきっと 短いんだろう。短く無かったら許せない。私だけ短いなんてことになったら…… 呪ってやる。ナナシ君はもう誰とも長く付き合えない……もしそんな運命なら私も 少しは救われるのかな。 ねぇナナシ君。あなたは知らないかもしれないけど私本当に好きだったんだよ。 使い捨てでもいいって本気で思ってたよ。他の誰を好きでもいいって。でもやっぱり 耐えられ無いよ。本当はどこにも行かないで欲しい。ずっと私だけを、他の何をも 見ずに私だけを見て欲しいんだよ。1ヶ月にも満たないけど一緒にいる間は本当に 幸せだった。この思い出だけで私は行ける、誰にも嫉妬なんてせずに独りひっそりと ナナシ君を思っていられると。 思ってた、けど。 そんなのやっぱり無理で。 醜い感情が溢れてくる。私を見て。私だけを見て。私だけを私だけを。……こんな 醜い感情はナナシ君には似つかわしく無い。こんな醜い面を見られる前に捨てられて 良かったよ。ナナシ君を汚さないで済んだから。 うん、良かったよ。 一番良かったわけじゃないけど、最悪では無かったと思う。 ナナシ君はもう私のこと忘れたかな?忘れててもいい。 私が最後に発するのはあなたの名前と別れの言葉。 「ナナシ君……さよなら」 私はそうして、空へと舞った。
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593 :うめネタ [sage] :2007/06/27(水) 23 22 13 ID k5iSZYuE 最近お兄ちゃんが消極的で困っている。 私と距離をとりたいのか、顔も合わせようとしない。 ちょっと前まではこんなことなかったのに。 朝、お兄ちゃんが寝ている間に忍び込んで生理現象で勃起した男性器を舌で嘗め回すのは私の日課。 ばれなければそれで良し。舐める前にばれたらお兄ちゃんの怒る顔を見られるからそれもまた、良し。 それなのに、最近では寝袋で寝ているから手を出すこともできない。 お兄ちゃんの雄の香りは私にとってまさに、麻薬。 近頃の汗の匂いが染み込んだシャツも格別のものではあるけど、お兄ちゃん自身の匂いには敵わない。 あの匂いを嗅ぐだけで、私の目が、口が、胸が、乳首が、子宮が快感に緩む。 逞しい匂いのもとの、お兄ちゃんの肉棒が私のお腹を貫いて、激しく出入りして――ああ、考えるだけで幸せ。 おかげで私のアソコは毎朝トロトロになっている。 お兄ちゃんのお昼の弁当を作るのは、私の大事な仕事。 ううん、お兄ちゃんは私の恋人同然の存在なんだから、仕事じゃない。 もう、私の一部みたいなもの。全部含めて、私自身。 私の恥ずかしいおツユを入れたお弁当。 以前ならお兄ちゃんは残さず食べてくれたのに、今では半分も口をつけていない。 確かに最近はかなり濃いけど、だからって味はそんなに変わっていないはずなのに。 やっぱり、私の血液の方がお兄ちゃんの好みに合っているんだろうか。 明日のおかずはハンバーグにしよう。たっぷり血を混ぜれば、お兄ちゃんも食べてくれるはずだ。 学校へ登校するとき、お兄ちゃんと肩を並べて歩くのは前から変わっていない。 ここ数日では、この時間だけが私の心が安らぐ時間になっている。 横で歩くお兄ちゃんの顔。とっても凛々しくて、男らしい。 すぐさま首に抱きついて、びっくりしたお兄ちゃんの唇を奪いたいくらいに愛しい。 同級生の男子生徒なんか比べ物にならないくらいかっこいい。 私に告白してくる男子も、せめて1mmだけでもお兄ちゃんに近づける努力をすればいいのに。 まあ、男子がいくら努力しようと私の心はお兄ちゃんと一心同体だから離れたりはしないけど。 594 :うめネタ [sage] :2007/06/27(水) 23 23 01 ID k5iSZYuE 学校へついたら、お兄ちゃんは自分のクラスへいくために私から離れていってしまう。 これからお昼まで、いや、お兄ちゃんはお昼休みいないことが多いから、放課後まで会えないかもしれない。 そう思うと、お兄ちゃんの手を放したくなくなってしまう。 どうしてなの、お兄ちゃん。 私がお兄ちゃんを傷つけちゃったの? お兄ちゃん宛に届いた年賀状を切り刻んだ後で全部焼却したり、 バレンタインデーに机の中に入っていたチョコを私が義理チョコとしてクラスの男子に配ったり、 卒業式の日にお兄ちゃんに告白しようとした卒業生にボタンをぶつけて蹴散らしたり、 体育大会でお兄ちゃんと踊ろうとした同級生をエアガンで狙撃したり、 クリスマスイブにお兄ちゃん目当てで家にやって来た女に冷水をぶっかけてやったり、 それ以外にもいろいろしてきた私に、どうして冷たく当たるの? たまたま部屋に忍び込んで、お兄ちゃんがオナニーしている現場を見ただけなのに。 そんなの、全然恥ずかしいことじゃないよ。 だって、私なんか朝3回、学校で7回、帰ってきてから6回もしているんだよ。 近頃はお兄ちゃんのオナニーしている姿が夢にまで出てきて、 夜起きたら両手が勝手にアソコを弄ったりしているから何回しているかわからないんだよ? もしかして、私だけが見ちゃったからいけないのかな? お兄ちゃんも私の淫らな姿を見れば、機嫌を直してくれるかな? うん、そうだ。絶対にそう。100パーセント正解だ。 お兄ちゃんの前で足を広げて、顔の5cm前までアソコを近づけて、指で弄るの。 きっと、いつもより興奮してずっと激しくしてしまうはず。 お兄ちゃんの舌がいつ私の花弁を舐めてくれるのかドキドキしたり、 いつまでも舐めてくれなくてもどかしさに潮を吹いてしまったり。 ああ、考えるだけで顔がほてって、熱いため息が出る。 あ……いけない。早くトイレに行かないと。 妄想が爆発して、どこまでも広がって、視界にあるもの全てを覆ってしまいそうだ。 すでに脳内がピンク色。吐く息も桃色吐息。自然と手が胸にいってしまう。 今、ちょっとでもお兄ちゃんのことを考えるだけで堰がきれてしまいそう。 始業のチャイムが鳴るまで、あと20分はある。 今からすれば、3……4回はできるはず。 あまり人が寄り付かない女子トイレに入り、ドアに鍵をかける。 ショーツを下ろすと、しとしとと愛液が垂れてきた。 熱い呼吸をなだめながら、軽く淫核をつねる。 それだけで、膝が折れて、腰が砕けて、背中がのけぞるほどの衝撃が走った。 すごい。お兄ちゃんに冷たくされる前と比べると、段違いの強さだ。 お兄ちゃんとスキンシップをとれない欲求不満で、日が経つごとに快感が強くなっていく。 595 :うめネタ [sage] :2007/06/27(水) 23 23 48 ID k5iSZYuE このままお兄ちゃんに冷たくされ続けたら、どうなるんだろう。 絶頂に達するごとに気絶するほどの快感が走るのかもしれない。 ああ、本当にお兄ちゃんは麻薬だよ。有害だよ。 こんなに強烈な禁断症状が起こるなんて、魅力的すぎるよ。 もう、ずっとこのままでもいいかも……。 いや、やっぱりお兄ちゃんに貫いてほしい。 今の私がお兄ちゃんに襲われたら、挿れられるだけで絶頂に達する。 お兄ちゃんの肉棒が私の中を往復するたびに私の思考が犯されて、 揺れる私のおっぱいをお兄ちゃんの手が掴むだけで腰が激しく動いて、 お兄ちゃんの荒い息が私の耳に届くだけで私は涙を流す。 早く、早く抱いて、お兄ちゃん。 もう、私の体は熟れているんだよ。 ずっと、完熟のままでお兄ちゃんの陵辱を待っているんだよ。 お兄ちゃんが私の胸をチラチラ見てるの、知ってるんだからね。 同級生、いやグラビアモデルと比べても遜色のない私のおっぱいは天然もの。 地道な努力を重ねてきたのは、全てお兄ちゃんの欲望を受け止めるため。 お兄ちゃんの部屋にあるえっちぃ本の女の人じゃ、お兄ちゃんの欲望は受け止められない。 性欲も、精液も、お兄ちゃんの愛の言葉も、私じゃないと受け止められない。 他の女には、絶対に、少しのおこぼれも譲らない。 奪おうとした女、奪った女は抹消する。 たとえ地の果てへ逃げようとも、必ず追い詰めてやる。 手足を折り、爪を引き剥がし、舌を抜き、耳を潰し、目を焼き、腹を裂き、はらわたを引きずり出し、 体中に杭を打ち、髪の毛を引きちぎり、体を覆う皮膚を剥がし、それから■してやる。 え……そんなことしちゃだめ? そんなことする子には、おしおきだ? ああ、そんな……そんなにしちゃ、だめぇ。んっん、んん! ふぁ、あっ、あ、あっ、あ、だめぇ……また、いっちゃうよぅ! あ、ああああああ、あぁはあぁぁああああん! ん、あ……また、いっぱい……赤ちゃんできちゃうよ、お兄ちゃん。 え、なに?……おっぱいが、いいの? じゃあお兄ちゃん、私のお腹に乗って……そう、そうやって……。 ん……んん、むちゅ……あはぁ、はぅうん……。 気持ちいい?お兄ちゃん。私のおっぱい、気持ちいい? もっと揉んでもいいんだよ。おっぱいも、アソコもお兄ちゃんの好きにして。もっと、もっと……。 え?!強制するな?ごめん、ごめんなさい、お兄ちゃん。 謝るから、私何回でも謝るから。だから……やめないで。 え?謝れば許してくれるの?うん、わかった。言うとおりにする。 ……私はお兄ちゃんの奴隷です。お兄ちゃんの肉便器です。 そうなるために私は生まれてきました。……はい。これは運命です。 あ……なでなでしてくれた……。続き、してくれるの? ありがとう。お兄ちゃん。――大好き。 596 :うめネタ [sage] :2007/06/27(水) 23 24 37 ID k5iSZYuE ***** ふと目を開けると、女の声が聞こえた。 かばんから時計を取り出して時刻を確認すると、4時だった。 寝ぼけた頭を必死に動かして、自分の行動を思い出す。 そう。お兄ちゃんとする妄想を、トイレの中でしてたんだった。 気持ちよかったぁ。……もう1回、しちゃおうかな? うん、どうせサボっちゃったし、いいよね……お兄ちゃん。 体勢を立て直して、もう一度しようとしたときだった。 「頼むから、止めてくれ……」 他ならぬ、愛しい愛しい、愛しくて愛しくてたまらないお兄ちゃんの声が聞こえた。 「はっ、はっ、はぁはぁ、あぁ、あああ、また、膨らんできたわよ……」 そして、女の声と、肉体のぶつかる音と、水の音が聞こえてきた。 なに、これ……。 「これだけだされたら、きっと孕んじゃうわっ、うぅ、んん……」 「そんなのっ、く……駄目だ。まだ俺たちは学生なのに……」 「うふふ……私のほうは、とっくに準備済みよ……あ、あっ!」 「な、に?」 「子供を産む準備は、とっくにできているってこと。今日だって……危険日だしね」 危険日?危険日って、つまり……孕みやすいってこと? 孕む危険……孕む可能性のある行い……まさか、今……! 「なっ! やめろ、今すぐ離れて……」 「い……やよ、もう……い、くっううぅ……」 「や、め、ろ……」 やめて。 「やめてくれ、……頼む」 やめなさい、離れなさい。 「こんなの、嫌だ」 こんなの、認めない。 この女は……この女、この女、このオンナ、オンナああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!! うあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ!!! 597 :うめネタ [sage] :2007/06/27(水) 23 26 06 ID k5iSZYuE 立ち上がり、鍵がかかったままのドアを全力で蹴る。 鍵は木製のドアから外れて床に転がった。 開け放たれたドアは、半分ほど開いてから、何かに当たった。 「っ、がぁっ!」 トイレの個室から飛び出すと、そこにいたのは。 「な、お前……なんで、いつからそこに?!」 全裸になり、手足を拘束されたお兄ちゃんと、 「いっつうう……なに、この子……」 制服を乱れさせ、背中を押さえた女の姿があった。 「あら……妹さんじゃない?」 喋るな。耳が腐る。 「何怖い顔してるの? ……ああ、うふふ。残念ね~~。愛しのお兄ちゃんを奪われて」 お前に何がわかる。 「ブラコンで有名な妹さんも、さすがにわかったでしょ?」 知ったような口を聞くな。 「お兄ちゃんは、もうあなたのものじゃないのよ」 この女、消してやる。 生まれてきたことを後悔させてやる。 不良どもにレイプさせてやる。 変態の慰みものにしてやる。 挽肉にしてやる。 豚の餌にしてやる。 滅ぼしてやる。 掃除用具入れに入っていたモップを手にとり、女の顔面目掛けてふるう。 女はつまらなさそうな顔をして避けた。 「ふん」 女は一歩踏み込むと、右拳を繰り出してきた。 右足を引き、かろうじてかわす。 女は突き出した右拳の軌道を変えて、裏拳を放った。 拳の先に鼻が触れて、鼻血が垂れた。 制服の袖で鼻血を拭う。お兄ちゃんを前にして、だらしない顔は見せられない。 「なかなかやるわね。正直見誤ってたわ」 女は制服の乱れを軽く直すと、ステップを踏み出した。 女の胸は揺れない。貧乳だ。 貧乳のくせに、お兄ちゃんを惑わした。 お兄ちゃんの好みはボンキュッボンだということを知らなかったらしい。 思わず、鼻で笑ってしまった。 598 :うめネタ [sage] :2007/06/27(水) 23 27 40 ID k5iSZYuE 挑発したつもりだったが、女は顔色を変えなかった。 怒りで襲い掛かってきたら私の棒術で体を貫いてやったのに。 貧乳のくせに戦い慣れているらしい。ならば、私も全力で相手をするとしよう。 呼吸を落ち着けて、意識を集中する。 怒りの感情を全てモップにそそぎこむ。肩から肘、肘から手首、手首から指先へ。 指の爪の先を柄につけて、軽く引っかく。体をめぐる気の流れがモップにまで行き渡るのがわかった。 お兄ちゃんを守るために身につけた棒術。 いじめられていた私を守ってくれたお兄ちゃん。かっこいいお兄ちゃん。 お兄ちゃんみたいに強くなりたかった。だから、私は武を学んだ。 けど、守りきれなかった。お兄ちゃんが負った傷は消えない。 だけど、この女を潰せば少しは回復するはず。 私も及ばずながら、傷の回復に協力するから。 だから、待ってて。お兄ちゃん。すぐに、決着をつけるから。 私は、静かに口にする。 「想い人にはこの愛を、奪う者には理不尽を。我は余すことなく与えよう。 心を解せぬ行いを、それを与える者たちを、研いだ爪をもって引き裂こう。 掲げるものは我の背中。免れぬことを恐れずに、心に符を貼り付けん。 鉄を統べる者の名にかけて、貴の行いに、人罰を下す」 女の体目掛けて、右手に持った棒を突き出す。 体が軋み、食いしばった歯が折れ、腕の血管が破裂した。 棒の先端が、女のみぞおちを捉えた。女の肉体を貫くつもりで、さらに突き出す。 皮と血と肉と内臓と骨の感触が、棒を伝わって私の手中にある。 そして、私は気合を吐き出した。 ***** 高台にある学校の下には野球グラウンドがある。 そこに、何かが落ちてきた。 「おいおい、なんか飛んできたぞ」 「あそこの学校からじゃねえ?」 「なんだこれ? ……うわ、グロ!」 「うっ! ぉうおぇえええ……あ、カハっ……ぅぉええ……」 野球部員の1人が、落ちてきた何かを見て、嘔吐した。 地面に伏せる部員の背中を、他の部員が軽く叩いている。 「なんだよ、あれ……」 「人……だよな。しかも女だ」 「警察呼ぼうぜ! やべえってこれ!」 部員達は顔を見合わせると、通報するために更衣室へ向かった。 血だるまになった女は、目をゆっくり開けて、次に口を開いた。 「く、くっくっくっく……まだ子宮は無事よぉ……。 絶対に、産んであげるわ……産めって言われなくても、産んであげるから。 うふふ……くきゃっははははははははははへあぁらぁぁははは!!!」 埋め!
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191 :??? 1/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 14 25 ID TLvbeUqe マガジン編集部。 ここにはある特殊な使命を帯びた者達がいる。 それがマガジンミステリー調査班、通称MMRだ。 彼らは少年マガジン編集者で作られた組織であり、その活動目的は人類滅亡の可能性を調査し、 それをマガジンに載せることで読者に警告することにある。 しかし、そんな彼らの活動を良く思わない連中も居たことも事実である。 宇宙人に誘拐されたこともあった。 秘密結社の妨害にも遭い、隊員の命を狙われたこともあった。 1999年には、人類が滅亡しなかったじゃないかという、抗議の電話が来たこともあった。 裁判に掛けられ、サイバンチョに有罪にされそうになったこともあった。 しかし、そんな様々な妨害にも屈せず、今日も彼らはあきらめない。 それが唯一の戦い方なのだから。 192 :??? 2/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 15 21 ID TLvbeUqe 人類滅亡の恐怖は未だに終わっていない――――。 にもかかわらずヨネムラ率いる新MMRの発足に伴い、闇に消えてしまった旧MMR。 キバヤシ達に何があったのか、今こそ真相を伝えなければならない!! 緊急報告 「MMR マガジンミステリー調査班」 『14.マガジンデイズ ~~ヤンデレブームの裏に潜む陰謀を暴け!!!~~ 』 193 :マガジンデイズ 3/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 19 10 ID TLvbeUqe ―― 2008年2月 講談社本社ビル内 マガジン編集部 ―― とある昼下がり。 ここが職場であろうと、世間がいかに忙しかろうと、今日もマガジン編集部には暇人が集う。 しかし、その中でもこの男は格別であった。 「やはり、由乃はかわいいな。僕の担当の漫画家に無理矢理ヤンデレキャラを書かせてみるか」 彼は一心不乱に漫画を読んでいる。 よほどその漫画のキャラクターに心の底まで骨抜きにされているらしい。 緩みきった顔で、漫画を読みながら独り言を呟いている。 周囲には、まるでイチャイチャしている新婚のカップルのような、 シロップより甘い空気が漂っていた。 彼の名はイケダ。 MMRの隊員の一人である。 そんなイケダの呟きを聞いた、ある眼鏡の男が居た。 彼はイケダの様子に興味を持ち、声を掛ける。 「なんだ、その漫画は?」 「ん、ああ。キバヤシさん。」 イケダに声をかけたのが、MMRのリーダー、キバヤシだ。 身長182cm、体重は77kg、血液型O型。 眼鏡を掛け聡明な印象を与える姿をしているが、それに負けないだけの知性を備えている。 IQ170の超天才であるばかりでなく、日本語・英語・フランス語の三ヶ国語を扱える。 しかし彼が何よりも得意としているのは、超常現象・ノストラダムス解釈などの知識を生かし、 人類滅亡の可能性を探ることである。 キバヤシの質問にイケダが答える。 「これ、角川書店の月刊エースに連載している、未来日記ですよ。 今はやりのヤンデレヒロインが登場する漫画なんです。」 「ヤンデレ?ああ、確かひぐらしのレナとかの刃物持って暴れるような、病んでるヒロインだったか?」 「違います!」 突然、イケダが大声で怒鳴り散らす。 その反応に、キバヤシは驚愕した。 「レナなんて全然違いますよ!何言ってるんですか!デレの部分がないじゃないですか! いいですか!?病んだ愛情表現を行うヒロインのことです! 最近は2ちゃんのヤンデレ関係のスレでも、レナがヤンデレとか言う奴が現れてスレが荒れるし、 これだから素人は」 「病んだ愛情表現?」 キバヤシは、なんでイケダ如きに怒鳴られなきゃいけないんだと内心思いつつも、 イケダの迫力に屈して、ただ聞き返すしか出来なかった。 ここで、キバヤシに声をかけるものが現れた。 194 :マガジンデイズ 4/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 21 29 ID TLvbeUqe 「そうだって、キバヤシ。」 敬語ではなくタメ口でキバヤシに声を掛けたのは、 同じくマガジン編集部員で、女好きのナワヤだ。 彼もまたMMRの隊員であり、MMRの副リーダー格である。 ナワヤはキバヤシに問い掛ける。 「スクールデイズって知ってるか?」 「いや、知らん。俺はヤンデレなんかに興味はないからな。」 「一応俺達は漫画編集者ってことになってるんだぞ。そんな最近の有名作品も知らないのか? 一昔前のマガジンはDQN向け漫画の掲載誌だったが、今はオタク向けの作品が増えてるし、 そういう所も勉強しとけよ。」 「俺は人類滅亡の調査で忙しいんだよ…………。」 ナワヤにも馬鹿にされたと、キバヤシが落胆していると、 ここでまたキバヤシに声をかける者が現れた。 「キバヤシさん。今、みんなヤンデレにハマッているんですよ。」 もう一人のMMR隊員、タナカだ。 「スクールデイズっていうのはですね。 まあ簡単に説明しますと、ゲロ以下のクズ、伊藤誠が ヤンデレさせる、ヒロインの桂言葉が有名なんですよ。 18禁のゲーム版のみならずアニメ版まで容赦がない展開で、 特に最後あたりが凄かったですよ。」 「最後?」 「ええ、生首抱えて、夕陽に向かって船を進める。正気とは思えない展開でしたね。」 タナカは軽く笑いを浮かべながら話した。 しかしタナカのこの言葉を聞いた途端、何故か突然キバヤシの顔色が変わった。 先程までの興味なさそうに弛緩しきった顔が、みるみるうちに思いつめた真剣な表情に変わってゆく。 「あれ?キバヤシさん、どうかしましたか?」 「船に乗って夕陽へ…………。 なあ、そのアニメを見てみたいんだが、ここにあるか? 「ああ、キバヤシさんも見ますか?ちょっと待って下さい。」 タナカは自分の机の所まで行くと、一番下の引き出しからアニメのDVDボックスと、ゲームの箱を持ってきた。 「じゃあこのDVDを貸しますね。あと、こっちのゲーム版の方はキバヤシさんにあげますからやってみて下さい。」 195 :マガジンデイズ 前編 5/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 25 48 ID TLvbeUqe ―― 数日後 マガジン編集部 ―― 「ああ、もう!また、2ちゃんのヤンデレ関連のスレでレナはヤンデレとか、 朝倉涼子はヤンデレとか抜かしている奴が居る! お前らみたいな、勘違いがスレを荒らすんじゃない!」 イケダはモニターに対して罵詈雑言をがなり立てている。その横の机で、ふとナワヤが呟いた。 「ここんとこ、キバヤシが出社しねえな。何かあったのか?」 ふと漏らしたボヤキに、タナカが答える。 「そうですね。もしかしてこないだ、僕が貸したスクールデイズに嵌ったのかも。」 続いて先程からモニターに当たり散らしていたイケダも、自身の苛つきをぶつけるように口を開いた。 「そもそも、キバヤシさんはとっくの昔に講談社をやめてフリーライター…………おっと。」 イケダは悪気も無さそうに口を押さえる。 この行動につられるかのようにナワヤもキバヤシをからかう発言を始める。 「まあ、あいつなら嵌るだろ。 ほら。ひぐらしの竜騎士が、何もわかって無い記者にレナはヤンデレですかと聞かれた時、こう答えていたろ。 プライドの下がりきった男性が、自分無しでは生きていけない「恋愛依存症の女の子」 を求めた結果がヤンデレであるってさ。 キバヤシの奴、さんざん1999年に人類滅亡すると煽っといてあの有様だからな。 抗議の電話が来た時なんか『何も起こらなくて良かったですね』と堂々と答えたり、 動揺してないように見えたけど、 内心は凄く堪えてたんだろ。で、誰かに認めてもらいたいって 願望がついにヤンデレ好きという性癖になったわけだ。」 「…………い。」 「プライドの下がりきったキバヤシはヤンデレに愛されるのが嬉しくてたまらなかったってことだな。」 「……おい。」 「これで自信をつけたら、また滅茶苦茶な事を言い出すんじゃねーの、ははは。」 ん? お前らどうかしたのか?」 気が付けば、何故かイケダとタナカは気まずそうに頬を引きつらせていた。 ナワヤは少しの間彼らを見続けて、ようやく彼らが自分の後ろを見ていることに気付き、 ゆっくりと振り返った。 196 :マガジンデイズ 前編 6/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 27 43 ID TLvbeUqe 「………………うおっ!!!!」 「おい、ナワヤ。」 キバヤシだ。 鬼気迫る表情のキバヤシが、そこに居た。 何日も徹夜したのか、充血しきった目の下には大きな隈が出来ている。 「な、なんだ、来てたのか!?急に現れるなよ!」 ナワヤは、自分が言った事を聞かれた為にキバヤシが怒っていると思い、気が気ではない。 しかし次にキバヤシの口から出たのは、予想していた咎めの言葉ではなかった。 「ナワヤ、タナカ、イケダ。今から取材に行くぞ。既にアポは取ってある。MMR出動だ!」 「え、MMR出動って…………取材ってどこに?」 「スクールデイズの制作会社、オーバーフローだ。」 197 :マガジンデイズ 前編 7/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 30 33 ID TLvbeUqe ―― 数時間後 オーバーフロー本社前 ―― 「全く、キバヤシさんは何でこんな所に取材する気になったんだろ? 人類滅亡にでもなんか関係があるんですかね?」 オーバーフローの社屋を見ながら、イケダが愚痴をこぼす。 するとナワヤが、手を叩いた。 「あっ、そうか。あいつもヤンデレにハマッたんだよ。 だから取材って名目で、色々聞いてみたくなったんだよ。」 少し遠くで、オーバーフロー本社を見上げているキバヤシを指差して、 ナワヤはほくそ笑む。 しかし、そんなナワヤに意義を唱える者があった。 「それは違うと思います。」 タナカだ。 「思い出して下さい。キバヤシさんはMMR出動だって言ってました。 つまり今回の取材は人類滅亡に関することでしょう。それに」 タナカがオーバーフロー本社へ向き直り、ビルを見上げた。 この新宿の高層ビル群にそびえたつ威風堂々した数十階立てのビルは、 天高くそびえ立ち、威圧するようにこちらを見下ろしている。 「以前、アニメ放送中止の危機の時にオーバーフローの建物で試写会やりましたよね? スクールデイズの新品をまた買わせようって言うのかと、さんざん叩かれた奴です。 実はその時、僕は試写会に行ったんです。しかし」 「試写会って、お前まさか、わざわざ新品のスクールデイズ買ったのか? って、もしかしてキバヤシにあげたのがそれか?」 ナワヤの指摘に、タナカは少し恥ずかしそうに笑った。 「ええ、実は。で、その時オーバーフローの会社に行ったんですが、 ここじゃなくてもっと普通のアダルトゲームの会社と同様で、小さい建物でしたよ。 それなのにほら。」 ビルの前の、トマルが指差した場所には看板がある。そこにはオーバーフロー本社ビルと書かれていた。 「数日前にこのビルに引っ越したらしいですが、 今じゃこの巨大なビルが、全て丸ごとオーバーフローの本社ですよ。 なにかアダルトゲーム以外の巨額な収入があるとしか思えません。」 「まあ、確かにな。」 ナワヤが呟くと、他のMMRメンバーもただ黙ってビルをじっと見上げた。 198 :マガジンデイズ 前編 8/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 33 36 ID TLvbeUqe ―― 数分後 オーバーフロー本社 応接室 ―― 「どうもこんにちわ。メイザーズぬまきちです。」 「マガジン編集部のキバヤシです、取材にご協力頂き、ありがとうございます。」 「なんでも、ヤンデレについての話をお聞きしたいとか。」 「はい。それなら昨今のヤンデレブームの発端であるスクールデイズのシナリオを書いた、 あなたに聞くのが最善と思いまして。」 「なるほど。では何から話しましょうかね…………。」 通された部屋は、こじんまりとした応接室だった。 MMRの5人のメンバーと取材相手のぬまきちが丁度入れるぐらいの大きさである。 しかし、ここに通されるまでに見た会社の様子は想像以上だった。 引っ越し直後のためか、社内には未開封のダンボールが置いてあったりと雑多であるものの、 まるで大企業にすら思える程の数の社員が働いており、とてもアダルトゲーム会社とは思えない活気である。 普通アダルトゲームの会社など、社員がせいぜい10人居ればいい方であるのにだ。 インタビューは長い間、続いた。 ぬまきちの応対は丁寧で、好感が持てるものだった。 MMRのメンバーも取材とは名ばかりで、各自聞きたい事を質問している。 この場にいる誰もが笑みを絶やさず、和やかな雰囲気がこの場に満ちていた。 ただ一人、浮かない顔をしているキバヤシを除いては。 そのキバヤシが、ふと言葉を発した。 「あの。質問させてもらっても構いませんか?」 「ああ、キバヤシさん、でしたね。なんですか?」 キバヤシは詰問するような眼差しで、ぬまきちを見据えた。 「あなたの考えをお聞きしたいんですが、 昨今のヤンデレブームって、もしかして誰かが仕組んだものだとは思いませんか?」 「な、何を言ってるんですか。」 それまでの和やかな談笑の場に、唐突に放たれた疑念の篭ったキバヤシの声。 気圧されたのか、ぬまきちの顔に若干の焦りが浮かぶ。 「それにもう一つ聞きたいんですが、この会社の事業、本当にアダルトゲームだけなんですか? 最近になって、急にこんな大きなビルに引っ越して従業員を大量に増やしたりしてますよね。 もしかして、この会社は他に何か巨額の収入が得られる事業でも始めるんじゃないですか?」 「……っ!!」 ぬまきちは顔を暗くしたまま、沈黙する。 居たたまれなくなるような重い空気が場に満ちていく。 それがしばらく続いた後、ぬまきちは顔を背けたままポツリと呟いた。 199 :マガジンデイズ 前編 9/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 35 31 ID TLvbeUqe 「…………帰ってくれ。あんたらに話すことはもう無い。」 「しかし――」 「この後に用事があるんだ。これ以上話す時間は無い!!!」 ぬまきちは大声で怒鳴ると、力任せに扉を閉め、出て行った。 その場に居る誰もが沈黙し続け、しばらく経った後、ようやく各々が口を開き始めた。 「キバヤシさん。さっきの発言で怒らせちゃいましたかね。」 「キバヤシ!お前のせいだぞ!もっと聞きたいことあったのに!」 「それにしたって、急にあんなに怒ったりして…………妙ですね。 キバヤシさん。ぬまきちさんって、もしかしてなにか隠しているんですかね。」 MMRの面々は口々にキバヤシに対して言いたい事を口にする。 しかしキバヤシはそのどれも意に介さずに言った。 「確か、さっきのインタビューの最中にぬまきちはこう言っていたな。 このビルに移ってからは、開発室の自分の机の他に、自分専用の仮眠室があると。」 「ああ、さっき確かに言ってたが。どうかしたのか、キバヤシ?」 200 :マガジンデイズ 前編 10/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 38 21 ID TLvbeUqe ―― 十数分後 ぬまきちの仮眠室 ―― 「まずくないか、キバヤシ!? 勝手に入っちゃって…………。」 怯えた声でナワヤが言った。 先程のインタビューの後キバヤシが、ぬまきちの部屋を調べてみようと言い出したのだ。 そして勝手に社内を歩き回り、ぬまきちの仮眠室を見つけ出したキバヤシ達は、 ぬまきちが居ないのを確認したのち、室内に入った。 小ざっぱりとした室内を見渡すと、そこにあるのは仮眠用らしきベッドとパソコンの置かれたデスクだけ。 タナカが言う。 「ここにあるのはパソコンくらいのようですね。キバヤシさん、ちょっと調べてみましょうか?」 「ああ。」 キバヤシの同意を聞くと、タナカは椅子に座り、パソコンの電源を入れた。 セキュリティ意識が甘いのかパスワードも設定されていなかったために、 あっけなくデスクトップの画面が映る。 「随分あっけないな。」 「外側からのハッキング等は警戒しても、こうやって直接進入されるのを警戒しない人間は多いですからね。 じゃあ、とりあえず…………メールから調べてみましょうか。」 タナカはマウスを動かすと、メールソフトを立ち上げた。 「まずは、送信済みトレイから…………お。今日送ったメールがあるな。 じゃあこれから開いて…………ん、なんだこれは? 最新のメールには件名が書かれておらず、送信者が『RS』とだけ書かれていた。 本文にはこう書かれている。 『明日、言葉の会議には出席する。5時にはそちらに着く。』 「『言葉の会議』? なんですかね、この予定。この『言葉』ってやっぱり言葉様のことですかね? もしかして言葉様ファンの集会に招かれたとか?」 タナカの指摘にMMRの面々はその意味を考え込む。 そのため、メンバーの中に気付いた者は一人もいなかった。 彼らの後ろで、画面を食い入るように見つめながら青ざめているキバヤシの様子に。 201 :マガジンデイズ 前編 11/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 42 09 ID TLvbeUqe 「まあそれはそれとして、まずメールの宛先を調べてみましょう。 えーっと、宛先は……あれ? アドレスの末尾が .go.jpになってますよ。 宛先は日本の政府機関ですね。」 「政府機関?」 ナワヤが聞き返す。 「ええ。メールアドレスの末尾で属性がわかるんです。例えば .coなら通常の株式会社 .acなら学校等の教育機関。で、.goなら国の機関です。 まあ、とりあえずググってみましょう。」 イケダはマウスを握ると、グーグルを開き、メールアドレスの@マークから後ろ、 ドメインの部分を検索にかける。 一瞬の後に検索結果が表示された。 一番上のサイトをキャッシュで開く。 Webサイトの画面に切り替わり、徐々に全体が表示されていく。 病院等のWebサイトに主によくみられる、白を基調とした清潔感を感じさせるページだ。 一番上には、こう書かれていた。 国立遺伝子研究所、と。 「国立遺伝子研究所?」 タナカはマウスを動かし、画面を下の方にスクロールさせる。 検索したドメインと一致した部分が、色が変わって表示されていた。 問い合わせ用と書かれた、メールアドレスの部分だ。 「ここの問い合わせ用のメールアドレスと、ぬまきちさんのメールの宛先のアドレスは ドメインの部分が一緒ですね……。 つまりあのメールは、この研究所の人間に向けて送ったものでしょうね。 まあ、誰に宛てて送ったのかはわかりませんがね。」 「ますます、『言葉の会議』の意味がわからねえな。 理系の研究者とかってオタが多いとはいえ、 まさかここでファンの集会なんかやるわけないよな。」 「まあ、考えても埒があきませんし、他のメールもありますから、そっちを読んでみましょうよ。」 タナカはナワヤとの会話を打ち切り、別のメールを開いてみようとする。 だが、そうされることは無かった。 彼の後ろに居るキバヤシの携帯電話が、突然鳴ったからだ。 キバヤシは誰からの電話なのか、確認もせずにすぐに電話に出た。 「イケダか?」 「キバヤシさん、ぬまきちさんが戻ってきました!」 「わかった!」 ぬまきちが戻ってくることを警戒して、エレベーターの見える所で見張りをさせていたイケダ からの連絡だった。 キバヤシはすぐに電話の内容をメンバー全員に告げる。 「ぬまきちが来た! 気づかれる前に非常階段から逃げるぞ!」 202 :マガジンデイズ 前編 12/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 49 56 ID TLvbeUqe ビルの合間の路地裏で、全員が大きく呼吸し、必死に酸素を取り込んでいる。 どこをどう走ったのかは、分からない。 気がつけば全員がオーバーフロー本社から遠く離れた場所の、この路地裏に居た。 追っ手の姿は無い。 どうやら無事に逃げ切れたようだ。 タナカが口を開く。 「はぁ……なんとか逃げられたみたいですね。 あれ、キバヤシさん?」 不審な様子のキバヤシにタナカが声を掛けたが、 地面を見つめたまま全く意に介そうともしない。 そのままの姿勢で、言った。 「そうか……そういうことだったのか。」 「え? どうしたんだ、キバヤシ?」 キバヤシは顔を上げ、メンバーの方を見据る。 そしてありったけの大声を言い放ち、断言した。 「やはり間違いない!人類滅亡の危機はまだ終わっていなかったんだ! 昨今ヤンデレという言葉が生み出されたのは、ただの偶然じゃない! 影で恐ろしい陰謀が進められていたんだよ!」 恐ろしい陰謀!? MMRのメンバー全員の頭の中で、キバヤシの言葉がこだまする。 そんな彼らの姿を、頭上のビルの監視カメラは、ただひたすらに凝視していた。 203 :マガジンデイズ 前編 13/13 ◆AZUNJTAzwE [sage] :2008/09/13(土) 03 51 03 ID TLvbeUqe ヤンデレブームの陰で暗躍する、恐るべき者達――――。 真相に辿り着いた我らMMRに、戦慄の結末が訪れる! ★次号(後編)に続く★
https://w.atwiki.jp/yandere_mozyo/pages/105.html
442 :443 ◆Myev46eCPI :11/12/31 13 26 56 ID HWOlyofC 大蛇 主人公は幼いころに両親を亡くし、親戚もいない孤独な生い立ち。 しかし父・母・息子のごく普通の3人家族の家に養子として引き取られ、学校にも通わせてもらってそれなりに幸せに暮らしていた。 両親は主人公を気に入っており、息子の清彦と結婚させようとしている。 清彦も、親に言われるがままに主人公を未来の妻と信じ込んでいた。 けど主人公はそれを認めず、家を出て行ってしまう。 清彦は、主人公を思うあまり大蛇へとその姿を変え、主人公を追いかける。 そして最後に、主人公を呪い殺してしまう。 安珍清姫伝説という話の男verということで 名前も清姫からとってます 時代背景って変えないほうがいいですか? 自分としては明治時代を舞台として考えたんですが・・・